フリーエンジニアとしての定年と廃業

企業に勤めている場合には定年が定められているのが一般的であるものの、フリーエンジニアとして働く場合には厳密な決まりはない。自分がその仕事を辞めると考えて廃業したときが定年のときとなる。しかし、仕事を続けたいと考えていても廃業せざるを得ないという状況に立たされる場合もないわけではない。フリーエンジニアが仕事をしていくためには企業から仕事の依頼をもらう必要があることから、その依頼を受けられなくなったときには廃業せざるをなくなるのである。

エージェントを活用して仕事を紹介してもらっている場合には、エージェントから仕事の紹介がなくなったときが定年に相当するということも可能である。最前線で働くエンジニアとしての道を歩んでいる場合には30代が仕事の紹介を得られるピークの時期であり、40代になると大幅に減る傾向がある。そして、50代ともなるとなかなか仕事が手に入らなくなるというのが典型的になっている。

しかし、企業へのつながりを重視してきている場合には、ある程度高い年齢になってもつながりのある企業からの依頼は受けられることが多い。それが減ってくるのは納期や品質の観点からその企業の求めている水準に到達しなくなったときとなる。場合によってはある程度の年齢になった時点で管理職として企業が採用してくれる場合もあり、フリーエンジニアとしては廃業はせざるを得ないものの仕事を続けていくこと自体は可能になることもある。